今年も、夫が昨年漬けた梅を食べはじめました。
もっと早くから食べられるのですが、いつの間にかお正月に出すのが決まりになっています。

自分で作ると、保存料は塩のみなので、そうそう塩分は減らせません。
近ごろの減塩ばやりの逆をいく塩っ辛さですが、一日一個までにして、手作りならではの香りを楽しみながら食べています。

 

 

夫は普段のおかずを手早く作るのも上手ですが、梅干しや鶏ハムといった、材料はシンプルで、けれど時間を要するものを好んで作る気がします。
出来上がりがどうなるのか期待しながら待つのは、ある意味、理科の実験のワクワク感に近いのかもしれません。
本に書かれた分量や手順もきちんと守りますし、つい自己流でレシピを変え、〜もどきにしてしまう私とはまったく違います。

 

先日、仕事柄よく読んでいるオーガニックプレスさんのサイトで、オーガニック番付2018が発表されました。
昨年オーガニック業界で話題になった商品やサービスのランキングですが、7位に「手仕事」(梅仕事、手前味噌、ぬか漬けなど)が入っていました。
続く8位が「時短」で一見相反しているようですが、おそらく、時間をかけるべきところと、かけなくてもよいところを判別し、メリハリある暮らしをしている方が増えているのかなと想像しています。
便利な機械や新しいサービスがどんどん出てくる時代。
それらの助けをかりて浮いた時間を、自分の手でやりたいことや、本質的にゆとり(時間や手間)を必要とする事柄にまわしているのではないでしょうか。

 

 

夫はこの間、冬の保存食の本を見ながら、きんかんのシロップ煮や柚子ジャムを作りました。
図書館で本を借りてきたのは私ですが、作るのはもっぱら夫です(笑)。
前々から挑戦したいと言っているぬか漬けには賛成しかねるのですが(ぬか床の手入れが大変そうで)、美味しいものを食べるのは大好きなので、夫の手仕事は大歓迎です。

そんな私も、今まで自分でやろうなどとこれっぽっちも思ったことはないのに、ニシン漬けを母に習おうかなと考えたりしています。

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