あれから1ヶ月ですね。
新天地かな、あるいは想い出のある懐かしい土地かな。次なる一歩を踏み出したT先生、お元気ですか?
うちの2羽は元気にしてますよ。
きんかは少し、強くなったようです。
一緒に放鳥すると、近づいてくるしっぽを嫌がり、大きく口を開けて威嚇するものの徐々に押し込まれて、最後には泣きながら逃げ回っていたのに。
部屋の隅で、ちょうど体重を測るためにプラケースに入れられた時のように、震えていた怖がりだったのに。
そんなきんかが、ケージに入ってきたしっぽを追い返したんですよ。しかも2度も。
体は大きいのに性格だから仕方ないかな、と、2人して考えていましたが、先生のおっしゃった通りですね。ただ臆病なだけの子ではありませんでした。
しっぽは人懐っこくて無邪気(と言っても、この子のそれにはいささか黒い部分があるように見えるのですが)なので、ただ一緒にいたいだけなのでしょう。
未だにきんかに拒絶されているのは可哀想です。でも、何度追い返されてもめげないのが、しっぽの良いところです。
そのしっぽに、11/5の夕方、初めての卵が産まれましたよ。初めての「高速尻尾振り」から5日目のことでした。
帰宅して放鳥したものの、何かおかしい。飛行曲線がいつもより低い。
狭いところもトップスピードですり抜け、細かな切り返しも得意なはずなのに、なんとなく飛び方が重い。
自分でケージの中に戻り、ヒーターのそばで体を膨らませて目を閉じ、時々細く口を開けて息を吐き、いきむこと5分。
ばたばたと動き回ったきんかとは対照的な、静かなお産でした。
ことん、という音と共に、ケージの床の上に落ちてきた卵。でもしっぽの卵は割れませんでした。
しっぽも卵には全く興味がないように見えます。そして、きんかのと同様に、決して孵ることのない卵なのですが。
最近ようやくですが、体重管理をするために、毎日の食事量の観察と管理を始めました。
季節を知ってもらうために、朝は少し窓をあけるようにもしました。
長生きしてほしくていろいろ考えてはいますが、なかなかこちらの思うようにはいかないものです。
11月とは思えないほど暖かい日の続いた札幌市ですが、着実に冬が近づいてきています。
季節も変わり何かと気忙しい年末年始がやってきます。どうぞご自愛下さい。