フィンランド語の「 tämä 」「 tuo 」「 se 」は、3人称単数の指示代名詞です。
意味は「これ、この」「あれ、あの」「それ、その」です。

Tämä on sanakirja.
これは辞書です。

Tuo kukka on valkoinen.
あの花は白い。

誰かと向かい合って会話するとき、話し手は自分の近くにある物を「これ、この」、相手の近くにある物を「それ、その」、どちらからも離れている物を「あれ、あの」と言います。
「これはわたしのカメラです。あなたが持っているそのカメラいいですね!あのカメラはどうなんだろう?」という具合です。

 


先日の授業(2020年9月19日)で、「Mikä tuo on ? あれは何ですか?」に対する答えが「Se on~. それは~です。」になるのはどうしてか、という質問が出ました。

さきほどの図で示したように、話し手・聞き手からの距離という観点で「Tuo on~.」と答えても間違いではありません。
ですが、授業にきてくれたフィンランド人のネッタさんによると「Se on~.」がやはり自然なようです。
この場合の Se は実際に目にしている物ではなく、前の会話のなかで言及した事物、既知の事柄をさしていると考えられます。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA